特集 これからの重症度,医療・看護必要度
現場での活用方法と課題
地域包括ケア病棟での重症度,医療・看護必要度の活用の実際
石川 賀代
1,2
,
田渕 典子
2
1地域包括ケア病棟協会
2社会医療法人石川記念会 HITO病院
キーワード:
地域包括ケア病棟
,
退院支援
,
重症度
,
医療・看護必要度
,
多職種協働セルケアシステム
,
パーソンフローマネジメント
Keyword:
地域包括ケア病棟
,
退院支援
,
重症度
,
医療・看護必要度
,
多職種協働セルケアシステム
,
パーソンフローマネジメント
pp.231-234
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211884
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■はじめに
2014年に創設された地域包括ケア病棟(以下,地ケア病棟)は,急激に進む社会の高齢化の中で,地域の患者像の変化に対応し,地域包括ケアシステムを支える,①急性期からの受け入れ(ポストアキュート:PA),②緊急時の受け入れ(サブアキュート:SA),③在宅・生活復帰支援という3つの役割を有している.この3年間,COVID-19の感染拡大により,地ケア病棟のあり方が大きく変化しつつある中での,2022年度の診療報酬改定は,その3つの機能のバランスが重要であることが示された改定となった.
HITO病院(以下,当院)は,地ケア病棟入院料2を届け出ており,53床を運用する急性期ケアミックス型である.2022年度の診療報酬改定により,自院のPA受け入れが6割未満の制限もあり,患者の状態に応じた病棟の選択を重視し運用している.また,重症度,医療・看護必要度を多職種の退院支援に活用できるツールとして実践してきた.
本稿では,その実際を紹介する.
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