特別寄稿
高齢者と終末期患者に対する栄養管理
東口 髙志
1
1藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座
pp.146-151
発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100169
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栄養管理はすべての疾患治療のうえで共通する基本的医療の一つである.栄養管理をおろそかにするといかなる治療もその効力を発揮できず,逆に栄養障害に起因する種々の合併症を併発してしまうことすらある1).
この栄養管理を症例個々に応じて適切に実施することを栄養サポートと言い,これを各科間の垣根を越え,しかも医師のみならず看護師,薬剤師,管理栄養士,そして臨床検査技師らがそれぞれの専門的な知識・技術を活かしながら一致団結して実践する集団をNST(Nutrition Support Team:栄養サポートチーム)という1~7).わが国の医療においては1998年まで全く無名とも言えたこのNSTであるが,2005年9月末の現在,既に600以上の施設に設立され,今もなお280以上の施設でNST稼働の準備が着々と進んでいる(図1).
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