連載 病院改革 患者さんの期待を超越せよ!・6
Decentralization(分権化) ジョンス・ホプキンス病院の事例から学ぶ
浦島 充佳
1,2
1東京慈恵会医科大学病院臨床開発研究室
2東京慈恵会医科大学病院小児科学講座
pp.760-766
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100081
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あるハーバード大学教授は「戦略家は組織設計者である」と断言します.組織がミッションを達成するためには戦略立案が重要であり,戦略を実行するためには,それ相応の組織設計が必要であるというのです.
日本の病院の多くの組織構造は,縦割りであり,責任の所在が曖昧です.中で仕事をしている人は,なるべく自分の仕事を増やさないよう努力しています.一方,上層部は組織がうまく機能しているかについて,収益の点にだけ着目しがちです.
医療スタッフが前向きな姿勢で患者さんに,安全かつ効果的な医療を提供しつつ,病院として必要かつ十分な収益を上げるには,どのような組織構造が良いのでしょうか.今回は名門ジョンス・ホプキンス病院の事例に学びます.
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