特集 アメリカ公衆衛生200年
キャンパスのうちそと—ジョンズホプキンスの1年
谷 修一
1
1厚生省薬務局生物薬剤課
pp.790-795
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205297
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はじめに
私は昨年8月末から約1年間,同僚の近藤健文氏(児童家庭局母子衛生課)とともにアメリカ東海岸のボルチモア市(メリーランド州)にあるジョンズホプキンス大学に学ぶ機会を与えられた.私が参加したのは,ジョンズホプキンスのSchool of Hygiene and Public Health(SHPH)におけるMPH(Master of Public Health)プログラムである.ジョンズホプキンスでのポストグラデュエイトの学生生活は,私が行く前に考えていたものより余程きびしく,学校のカリキュラムを消化するのに手一杯で,それ以外のことに手を出す余裕が時間的にも,また精神的にもあまりなかった.したがって私のアメリカにおける1年の経験は,主としてジョンズホプキンスのキャンパスの中に限定されているが,以下,ジョンズホプキンスにおける卒後教育を中心に,私の見聞きしたことを述べてみたい.
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