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熊本市の概要
熊本市は九州のほぼ中央,県の西北部に位置し,面積266.31km2,人口67万人の都市で,保健医療の状況は表のとおりである.特定機能病院である熊本大学医学部附属病院や2箇所の救急救命センター,地域医療支援病院が2病院ある等,熊本県内の中核的役割を担って高度医療を行う病院が集約しており,第一次から第三次の機能までほぼ網羅されている医療資源に恵まれた地域である.
熊本市における保健医療計画策定
本市は,第二次熊本県保健医療計画(平成5年公示)において,市単独で二次保健医療圏を構成することとなったことから,平成5年から「熊本地域(=熊本市)」保健医療圏としての熊本地域保健医療計画(以下「地域医療計画」と略)を5年毎に策定している.
現在の地域医療計画は,計画期間を平成15年から平成19年とする平成15年に公示されたものである.策定にあたっては,熊本県保健医療計画の一部であることから,県の基本方針等を踏まえるものの,本市の総合計画や,市民の健康づくりを進める「健康くまもと21」基本計画をはじめとする各種計画との整合性を図ったうえで,地域特性に応じた取り組みや重点化を図るべき事項等,計画の具体的な内容の検討を行い,取りまとめて策定している.
本市においては,周産期医療機能やがん専門病院等,熊本県全体として不足している医療機能はあるものの,先に述べたように二次保健医療圏として必要とする基本的な医療機能は充足している.このため,この地域医療計画においては,医療機関相互の連携や介護・福祉との連携による地域医療全体の向上や,医療機関や関係団体,行政機関との連携が大きな課題であるとして,「医療提供体制の整備」の項で次の取り組みを掲げている.
・医療施設の機能分担と連携の推進
・医療サービス体制の充実(医療安全対策に対する取り組み,医療サービスの質の向上と医療情報提供の取り組み)
・救急医療体制の整備・充実
・災害時の保健・医療の確保
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