特集 地方分権と医療
千葉県の特徴的な地域医療
飯塚 正志
1
1千葉県健康福祉部健康福祉政策課政策室
pp.734-736
発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100076
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
千葉県について
はじめに千葉県の現況について,述べたい.
首都圏の南東に位置し,東京都に隣接している本県は,6,044千人と全国第6位の人口を有している(平成17年4月1日現在常住人口).平均年齢は40.3歳で全国で6番目に若く(平成12年国勢調査),死亡率は,6.8と低いほうから4位(人口千対,平成15年度)となっている.
医療資源については,人口10万対の病床数が,937.3(平成15年10月1日現在),人口10万人当たりの医師数は147.5(平成14年12月31日現在)と,ともに全国で低いほうから3位である.また,医療費は201,000円(平成14年度)と低いほうから2位となっている.
以上のことから,本県は,平均年齢が若く,一人あたりの医療費が少ないという,他県に比べ,恵まれた状況にあるといえる.
しかしながら,今後は,急速に高齢化が進むことが予想されており,いかに現在の医療水準を下げずに来るべき超高齢社会に対応するかが喫緊の課題となっている.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.