連載 病院ファイナンスの現状・9
―間接金融(4)長期資金調達 2―福祉医療機構利用のメリット
福永 肇
1
1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
pp.420-423
発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100014
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この連載では4月号から病院の長期資金調達の解説を行っています.長期資金調達は期間が長いことに加え,金額もかさばることから病院側にも金融機関側にも慎重かつ綿密な事業計画の検討が要求されます.
4月号では独立行政法人福祉医療機構(以下,「福祉医療機構」と表記)の医療貸付事業の概要を説明しました.今月号では福祉医療機構の医療貸付利用のメリットを考え,来月号では医療福祉機構の活用と民間銀行借入との併用上での注意点を整理してみましょう.
なお福祉施設のインフラ整備にとり医療福祉機構の「福祉貸付事業」は重要な役割をしておりますが,本連載では「医療貸付事業」,それも対象施設を「病院のみ」に絞っております.福祉医療機構の政策金融に対比するため,民間金融機関を以下では「民間銀行」と表記します.
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