連載 病院ファイナンスの現状・19
―間接金融(14)長期資金調達 12―資金計画書の銀行審査
福永 肇
1
1国際医療福祉大学医療福祉学部医療経営管理学科
pp.247-252
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100191
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病院から設備投資注1)への融資申し出に接した銀行は,最初に病院の経営状況を審査します.具体的には財務諸表の分析により,新規投資ができ得る体質かどうかが判断されます(先月号参照,pp.162-167).その後,設備投資の案件内容を「資金計画書」注2)をもとにして審査します注3).資金計画書に書かれたシナリオがうまく実行されて,はじめて長期借入がつつがなく資金返済できるからです.
財務諸表とは違い,資金計画書の定型フォームは決まっていませんが,表のような資金計画書が一般的でしょう.資金計画書策定において数値算出の根拠にした診療科目別明細表や職種別人件費内訳表,借入金返済計画表は別に添付します.
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