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特集 リウマチ
慢性関節リウマチ手術の現状とそのタイミング
The Present Trend of the Surgery for Rheumatoid Arthritis and its Decisions Making for
近藤 泰紘
1
Yasuhiro KONDOH
1
1道後温泉病院リウマチセンター
1Center for Rheumatic Disease, Dohgo Onsen Hospital.
pp.775-780
発行日 1988年12月15日
Published Date 1988/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104148
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Ⅰ.初めに
慢性関節リウマチ(以下,RA)は病気自体が進行性であるという性格から,抗リウマチ剤などによる全身管理を十分に行いながら,早い時期よりリハビリテーションを開始して,拘縮,変形をできるだけ予防していくことはたいせつであるが,いったん骨破壊が進行してしまうと,恒久的な機能障害をきたす.そこにRA総合治療の一環として,手術療法が重要な位置を占める理由があり,進行を阻止しようとする手術(滑膜切除術など),機能を改善する目的の手術(人工関節置換術など)があるが,いつそのような手術を行うかのタイミングがもっとも重要な問題であり,その時期が手術の効果の成否に大きな影響を及ぼす.その意味で,RA手術の現状とそのタイミング,さらに手術計画の立てかたなどについて述べてみたい.
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