第22回日本作業療法学会印象記

　第22回日本作業療法学会が1988年6月15日から17日までの2日半にわたり，谷合義旦学会長の下で，神戸国際会議場で開催された．梅雨どきの不安定な天候の時期にもかかわらず，開催期間中は雨にも降られず，連日30℃を越える好天候に恵まれ，無事終了できたことを喜びたい．学会印象記を書くようにとの求めに応じ，今回の学会を発表演題，特別講演，シンポジウム，セミナーなどに分けて，かつ，発表演題に焦点を絞って，印象を書くことにする．これを記すに当たって，幸い第22回学会特集号として，（社）日本作業療法協会の機関誌『作業療法』第7巻第2号が発行されている．そこには演題，特別講演，セミナーでの発表のほぼ完全な原稿が，また，シンポジウムの発表の要旨が掲載されているので，必ずしも筆者が直接，会場に行き，聴衆の一人になったものを取り上げたとは限らないことをお断りしておきたい．