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講座
運動学習・5 運動発達と運動学習;発達知識の理学療法・作業療法への応用
Motor Learning.: Sensorimotor Development and Motor Learning: Their Application to Pediatric Physical Therapy and Occupational Therapy
今川 忠男
1
Tadao IMAGAWA
1
1南大阪療育園
1Minamiosaka Ryoikuen Hospital for Handicapped Children.
pp.307-313
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104022
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Ⅰ.初めに
正常感覚―運動発達の過程は,中枢神経系の成熟に伴って進んでいく.つまり,基盤的かつ潜在的な機能である中枢神経系機能の顕在化した行動様式として感覚―運動発達は位置付けられる.ここで言う発達過程は,学習過程という概念に置き換えることもできる.
そこで運動学習の発達的要因を考える際,感覚―運動発達のどのような領域に,どのような段階で,中枢神経系が影響を及ぼしているのかを考察する必要が生じてくる.この講座では,運動発達でみられるさまざまな重要な原則と具体的な現象とを通して運動学習の機序を解説していく.併せて正常感覚―運動発達知識を中枢神経系機能障害の治療アプローチに応用していくときの基本的概念をまとめてみる.
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