とびら
運動療法士
齋藤 宏
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.277
発行日 1988年5月15日
Published Date 1988/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104015
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医療技術の高度化に伴って,職種が細分化され,昨年は臨床工学士と義肢装具士の資格が認められて医療技術職は16職種となった.その一方では,資格制度による業務分担の枠に縛られて,それまで円滑にいっていた患者サービスに支障をきたしたり,資格をもった職員が不在のためにサービスができない,といった弊害が問題になっている.厚生省は「医業関係職種の効率的業務分担に関する研究会」を発足させて,患者本位のサービスを提供するために,現在の職務分担の在りかたを見直し,改善する試みを始めている.
医学の各分野においても技術の進歩とともにその専門化,細分化が進んでいる.限られた領域に関する高度の知識が要求されるあまり,患者を全体像としてとらえる能力の低下が危惧される.最近,その弊害を避けるためにGP (general physician)としての医学教育の必要性が叫ばれている.
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