Japanese
English
特集 精神薄弱児のリハビリテーション
重度自閉症児のリハビリテーション
Rehabilitation for Seriously Disordered Autistic Children.
武村 一郎
1
Ichiro Takemura
1
1三次市ともえ学園
1Autistic Children's Hospital, Tomoe Gakuen.
キーワード:
重度自閉症
,
協応動作
,
行動療法
Keyword:
重度自閉症
,
協応動作
,
行動療法
pp.431-434
発行日 1985年6月10日
Published Date 1985/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105394
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はじめに
昭和41年広島県三次市粟屋町に三次病院(129床)を開設し,当初より自閉症児の入院を受け入れた.精神障害児の入院が増えるにつれ昭和44年,40床の児童病棟を増築し,これを「ともえ学園」と名づけた.昭和46年には義務教育施設が院内に併設され,昭和47年から広島県より自閉症児研究委託費が補助され,医療,教育,福祉の統合を理念に実践を重ねてきた.だが,自閉症専門の治療教育機関としてはあらゆる面で限界がきたため,昭和53年,児童専門の治療教育施設ともえ学園として新しくオープンさせた.また昭和55年には児童福祉法による精神薄弱児施設(第1種自閉症児施設)として認可された.
以上の流れの中で,20年近くともえ学園を基盤として重度自閉症児の治療教育に携わってきた.その実践の中で入院治療として特に効果的であった運動訓練,言語訓練,作業訓練について紹介する.
表1は入園児の構成を示す.また表2,表3はともえ学園の週間予定と日課である.これが,社会的リハビリテーション内容であり,われわれの自閉症児の入院治療の基本をなすものである.
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