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特集 理学療法・作業療法と隣接学際領域
社会福祉学と理学療法との接点
Point of Contact between Social Welfare and Physical Therapy
山崎 國治
1
Kuniharu YAMASAKI
1
1東京都世田谷区福祉保健
1Director-general for Regional Welfare, Setagaya-ku, Tokyo.
pp.8-10
発行日 1988年1月15日
Published Date 1988/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103938
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Ⅰ.初めに
1987年1月,老人保健法に基づく「老人保健施設」が法制化された.同年5月,「臨床工学技士法」「義肢装具士法」それに「社会福祉士および介護福祉士法」が成立した.「言語聴覚療法士」「医療福祉士」の法制化も近いときく.
こうした推移は,医療・福祉領域における専門職種の細分化が進む一方で,社会経済の変化や高齢社会の進行に伴うニーズの多様化に対応するものである.
医療・福祉領域職業人にとって,学際的,業際的な視野の広さが求められる理由もそこにある.
1988年5月,松山市で開催予定の第23回日本理学療法士学会は,そのメインテーマに,「医療機関以外での理学療法」を掲げた.これも時代の要請をキャッチしてのことであろう.
与えられたテーマは,「社会福祉学と理学療法との接点」である.本稿では,医療・福祉の政策動向を一方の視座に据(す)え,他方,地域レベルからの課題を探ってみたい.
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