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講座
生理機能計測 6.障害者の視機能
Measurement of Physical Function. 6. Visual Function of The Disabled
簗島 謙次
1
Kenji YANASHIMA
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
1National Rehabilitation Center for The Disabled.
pp.807-812
発行日 1987年12月15日
Published Date 1987/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103921
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Ⅰ.初めに
視機能検査は大きく分けて,自覚的な検査法と他覚的な検査法とに分けることができる.前者には視力検査,視野検査,色覚検査などがあり,認知されたものが判断される過程までを評価するものであり,後者は主として認知の段階を評価するものである.
障害者にとっては障害別に特色があり,視覚障害者の場合は認知のレベル,すなわち網膜レベルでの障害によるケースが多く,脳における障害の場合は,認知,判断の両者にまたがることが多い.判断の部分が正常に機能する場合には自覚的検査法により視機能の認知レベルが評価されるが,判断過程が障害されていると自覚的検査のみでは認知の部分が障害されているのか,判断過程が障害されているのか評価できない.そのために脳傷害を合併する視覚障害者の場合には他覚的な生理学的検査法が特に重要となる.
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