プラクティカル・メモ
腹臥位にて操作可能な電動車椅子改造について―重度心身障害児のサーフィンボード電動車
吉村 和夫
1
1国立療養所東佐賀病院
pp.700-701
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103891
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1.初めに
移動はADL(日常生活行為)において基本を成すものであり,いかなる手段を用いても移動を確立することは生活空間の拡大という重要な意味をもつ.
今回,コミュニケーションを除いてADL全介助で,なおかつ変形,拘縮が強度にて坐位というポジショニングさえ不可能な重度心身障害児に対して移動能力獲得のため,腹臥位にてマウスレバーを用いて操作可能となるように電動車椅子を改造し,実用性をもちえたので報告する.なお,電動車椅子はスズキ自動車のモジュール型を使用した.
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