あんてな
社会復帰のために求められる社会的条件づくり
小林 孟史
1
1全国腎臓病患者連絡協議会事務局
pp.550
発行日 1987年8月15日
Published Date 1987/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103845
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当会の会員のうち15%強に当たる5,518人から回答を得てまとめた最近の血液透析患者の実態調査集計結果によると,43.1%の患者が何らかのかたちで働いていることが明らかにされている.これを男子だけでみると61.9%が働いていると答えている.その内訳をみると「会社員」がもっとも多く,次いで「商工サービス業自営」「自営業被用者」「公務員」「農林漁業自営」などの順となっている.
一方,「無職」と答えたものが全体では25.6%で,男子では30.4%にのぼる.この「無職」と答えた1,410人に,職業についていない理由をきいたところ,「体調が悪いので」が32.6%,「老齢のため」が26.5%にのぼったが,「受入れ職場がない」が14.3%,「適職がない」が10.6%で,合わせて24.9%が職を求めていることが明らかになり,「働く意欲がない」は2.8%にすぎなかった.
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