「車いす」―大川嗣雄・伊藤利之・田中理・飯島浩著

　街の中で車いすに乗っている障害者と出逢わない日が無いほど，日常生活になくてはならないものになってきている．これだけ利用されている車いすにして，それを表題とする本が出版されていなかったのが不思議である．

　著者らが序文の中で述べているように障害者を含めたあらゆる方面の方々が利用することのできるたいへん貴重な，重宝な本である．我々PTにとっても特に6章と7章とは病院，施設だけでなく地域医療の活動の場においても十分利用価値のある非常に興味のもてる部分である．