“Physical Therapy”（1986年版）まとめ

はじめに

　1986年版すなわち第66巻のPhysical Therapyに掲載された論文の数は，12月号の肩の特集号の総説論文を含め，研究（Research），実践（Practice），教育（Education）・管理（Administration）の主たる三分野で総数128編である．その内訳は，筆者なりに分類してみると，物理療法およびその基礎研究が18編，運動療法およびその基礎研究30編，運動学・運動生理21編，補装具4編，検査測定14編，教育・管理13編，そしてその他28編である．以下それぞれについて筆者が興味をもち，かつアメリカの理学療法の研究の動向や臨床的課題を知るうえで参考になると思われる論文を紹介しながら，筆者なりのコメントを加えて，“まとめ”に変えさせていただく．なお文中の（　）に示されている数字は論文の号数と掲載ページを表す．