プラクティカル・メモ
フレキシブルパイプを使用した長柄ブラシ
松元 義彦
1
1鹿児島赤十字病院
pp.425-426
発行日 1987年6月15日
Published Date 1987/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103810
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1.はじめに
リウマチ患者に使用頻度の高い自助具として,長柄ブラシがある.
個々の患者に適切な長柄ブラシは,身体機能や材料・角度・長さなどを考慮し,製作されることが望ましい.
ところが,セラピストが長柄ブラシを製作する際,長柄とブラシの接続及び角度調節に苦労することが多い.
簡易な接続方法としては,ブラシと長柄の接続部の両側から金属などをあて,テープで固定する方法もあるが,耐久性に乏しく,外観も不良である.また,適切なブラシの角度は,長柄ブラシの完成時に再調整の必要なことが多い.しかしこの方法では,一度設定した角度を変えることが,困難である.
角度調節のためには,接続部へのネジの使用も考えられるが(くしの場合は,容易であるが),ブラシはその形状のため,困難なことが多い.
今回,湯沸器の給水管等に使用されているフレキシブルパイプ(商品名:ベンリーカン<SAN-EI>)を長柄とブラシの接続部に使用し,好評を得ているので紹介する.
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