プラクティカル・メモ
長柄のくし,水道栓まわし―私たちの工夫した自助具
島田 広子
1
1日本リウマチ友の会
pp.218
発行日 1981年1月15日
Published Date 1981/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102336
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自助具と私との出会いは,今から20数年前にさかのぼる.国立伊東保養所(現障害者センター)を見学した時,入所者の中にカギ状の針金のついた竹の棒(長短)を器用に使い分けて,身の廻りのことをひとりでこなしておられる重度の方におめにかかった.不自由を補うアイディアとして感心した記憶がある.よもや20年後に私自身がそのお世話になることなど夢想することもなく….
その後,リウマチ友の会に関係するようになり,会員の方々から「女として,人手をかりることなく,せめて自分の髪をとかしてみたい」という切実な声を聞く機会が多くなり,市販されていない自助具の工夫をしなければと私は考え始めていた.
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