Japanese
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特集 内部障害(1)
運動負荷試験の適応と禁忌
Indications and Contraindications of Exercise Testing
佐藤 毅
1
,
春見 建一
1
Takesi SATO
1
,
Kenichi HARUMI
1
1昭和大学藤が丘病院
1Division of Cardiology, Showa University Fujigaoka Hospital.
pp.296-301
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103779
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緒言
食生活,生活様式の変化に伴い,わが国でも年々虚血性心疾患が増加し,大きな社会的問題となっている.虚血性心疾患の診断方法には心電図,心エコー法,核医学検査法,冠動脈造影法等がある.この中で運動負荷を用いた心電図検査は1942年1)にMaster 2階段試験が発表されて以来,非侵襲的検査法で安全性が高く,かつ患者が容易に行え,設備も簡単なことから広く用いられている.また,近年健康に対する関心が高まり,無症状者におけるスクリーニング検査,健康増進を目的とした運動トレーニングに関する心機能検査法としても利用されている.今後,ますます臨床における重要性が増してくるものと思われ,循環器疾患に携わる者は運動負荷試験を十分理解しておくことが要求されている.
本章では運動負荷試験を安全に,かつ有効に実施する上で必要な留意点と,適応と禁忌となる疾患について概説する.
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