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特集 運動負荷と心電図
運動負荷試験心電図におけるT波について
T wave change in the exercise electrocardiography
春見 建一
1
,
大石 達夫
1
,
佐藤 博紀
1
,
加藤 敏平
1
Kenichi Harumi
1
,
Tatsuo Oishi
1
,
Hironori Sato
1
,
Toshihei Kato
1
1昭和大学藤が丘病院循環器内科
1Dept.of Int. Med., Showa Univ.
pp.1161-1167
発行日 1981年11月15日
Published Date 1981/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203873
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I.運動負荷心電図のT波変化に関する歴史的な考察
Einthovenは,運動によりII誘導のP波とT波の増高した症例をあげ,5例で運動負荷後,三角形模型から計算したT波の大きさは56%増大することを認めている1)。しかし冠動脈疾患に関する診断として用いられる定量的運動負荷心電図法はMasterの2階段試験にはじまるので,ここではMaster以後について述べてみたい。
Masterは運動負荷心電図を1942年に発表してから,その判定基準を何回か改訂している。
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