Japanese
English
研究と報告
セメントレス人工股関節置換術および人工骨頭置換術の理学療法について
Physical Therapy for Patients with Cementless Total Hip Replacement and Femoral Head Prosthesis
弓削 類
1
,
前田 真一
1
,
三秋 泰一
1
,
染矢 富士子
2
,
浅井 仁
3
,
野村 忠雄
3
,
立野 勝彦
3
Rui YUGE
1
,
Shin-ichi MAEDA
1
,
Hiroichi MIAKI
1
,
Fujiko SOMEYA
2
,
Hitoshi ASAI
3
,
Tadao NOMURA
3
,
Katsuhiko TACHINO
3
1金沢大学附属病院理学療法部
2金沢大学附属病院
3金沢大学医療技術短期大学部
1Kanazawa University Hospital.
pp.53-57
発行日 1987年1月15日
Published Date 1987/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103719
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はじめに
股関節全置換術(Total Hip Replacement:以下THRと略す),人工骨頭置換術(Femoral Head Prosthesis:以下FHPと略す)に使用する素材の開発の進歩は著しい.このTHRやFHPに使用されてきた骨セメントは,コンポーネントの固着剤としては優れているが生体の骨セメントに対する異物反応,また重合熱による骨壊死など,ゆるみに結びつく問題があった.その対策として,近年骨セメントを使用しない手術方法が試みられている.このように,手術方法の変遷に伴いそれらに対する理学療法プログラムの変更が必要になってきた.そこで今回我々は,当院においてセメントレスTHRおよびセメントレスFHPの理学療法について新たなプログラムを試行し満足すべき結果を得たのでここに報告する.あわせて,症例を紹介し,セメント使用の有無によるプログラムの比較検討の考察を加えるとともに理学療法施行の過程における留意点について述べる.
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