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講座
手指の障害学(基礎編) 1.手指の機能解剖(2)
Impairments, Disabilities and Handicaps Related to the Hand and Finger 1. Functional anatomy of the hand (2)
梁瀬 義章
1
Yoshiaki YANASE
1
1近畿大学医学部整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., School of Medicine, Kinki University.
pp.482-486
発行日 1986年7月15日
Published Date 1986/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103593
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Ⅲ.手指の運動
1.手指の運動を支配する末梢神経について
手指の運動に関与する神経は正中,尺骨,橈骨の三つの神経である.各神経の支配筋については表3を参照されたい.表3と先月号の図11より各筋の機能と神経のの関係は理解出来ると思われる.
神経麻痺が原因で手指機能に破綻を来しているとき,その麻痺形態によってどの神経が,どのレベルで損傷されているかを判断すべきである.しかし末梢神経には一部その支配に変位があったり,吻合があったりする場合もあるので麻痺の形態が異なることもある.また,関節肢位によりtric motionやdynamic tenodesis効果がでたりして,麻痺形態を見誤ることもある.
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