連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・13
手指
﨑濵 智美
1
,
帖佐 悦男
1
1宮崎大学医学部整形外科
pp.1131-1133
発行日 2011年12月25日
Published Date 2011/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102188
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診断のポイント
1) ラグビーの試合中の受傷
2) 受傷直後の環指DIP関節の腫脹・疼痛・皮下血腫(軽度のことが多い)
3) 環指PIP関節は屈曲可能だが,DIP関節の屈曲障害あり
4) 単純X線で骨傷なし,もしくは末節骨掌側の裂離骨片あり
→本症例ではラグビーの試合後の環指DIP関節の屈曲障害があり,診断は比較的容易であるが,受傷直後の腫脹・疼痛・皮下血腫など症状が軽かったことや,明らかな受傷原因を本人が自覚していなかったことから,受診が遅れたと考えられる.スポーツ特異性と症状が比較的軽いことを念頭に置いて診断にあたる必要がある.
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