連載 成長期のスポーツ外傷・障害と落とし穴・27
手指
大田 智美
1
,
帖佐 悦男
1
1宮崎大学医学部整形外科
pp.167-169
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102610
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診断のポイント
1) 左手環指・小指のしびれ,手内在筋の萎縮
2) 相手と組み合った際の脱力(肘屈曲が強くなると脱力)
3) 肘の受傷歴(もしくは繰り返し肘を屈曲するスポーツ)
→しびれや脱力の症状から,神経障害が疑われる.問診で病歴,症状を誘発する肢位などを聴取する.診察では肘のアライメントの観察,しびれの範囲・Tinel徴候の部位・神経の各種誘発テストから神経障害の高位を決定する.画像検査,電気生理学的検査などで順次診断を進める.
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