Japanese
English
特集 治療用設備・器具(よく使う治療器具,使わない器具)
精神科作業療法分野における治療用設備
Equipments for Occupational Therapy in the Field of Psychiatry
田中 三雄
1
Mitsuo TANAKA
1
1大阪府立中宮病院
1Osaka Prefectural Nakamiya Hospital.
pp.335-340
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103561
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
今回,本誌より依頼され,「よく使う治療器具,使わない器具」に焦点をあてて執筆することになったが,治療用設備等に関する精神科分野での参考文献は皆無に近い.厚生省の基準によると当該療法を行うために必要な専用の器械・器具を次のとおり具備しているものであること.
となっているが,それぞれの病院なりに地域の特色を生かし,変化に富んだ器具を使っていることと思う.身障の分野では,機能の障害に応じて器具の設置,その工夫がなされ,ある程度治療の予測と目標が明確にされているだろうし,患者もモチベーションがはっきりしているのに対し,精神科では自己を再獲得する一つの場としてOT場面を利用するのであり,そのためには患者一人一人のニーズに応じてあらゆる可能性を前提として器具を設置しなければならないだけに難しさがある.今回は筆者が勤務している大阪府立中宮病院のOT場面の現状を報告しテーマに入ることにしたい.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.