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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
下部消化管
cap polyposis
cap polyposis
石田 夏樹
1
,
杉本 健
1
1浜松医科大学第一内科
キーワード:
膿性の滲出物
,
帽子(cap)を被ったような形態
,
広基性隆起
,
粘液の付着
,
発赤調の粘膜
,
白斑
Keyword:
膿性の滲出物
,
帽子(cap)を被ったような形態
,
広基性隆起
,
粘液の付着
,
発赤調の粘膜
,
白斑
pp.630
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202814
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定義
cap polyposisは1985年にWilliamsら1)によって報告された特異な臨床所見および内視鏡所見を呈する大腸の炎症性疾患である.広基性のポリープの中央部付近に膿性の滲出物が付着した病変で,帽子(cap)を被ったような形態を呈する.大腸の慢性的な機械的刺激が原因と考えられてきたが,H. pylori(Helicobacter pylori)の除菌治療により治癒した症例の報告も散見され,H. pyloriの感染による胃外病変の一つとも考えられている2).臨床上の特徴として,性比は女性が多く,臨床症状に血便,粘液性の下痢,下腹部痛,テネスムス,肛門痛などがある.
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