Japanese
English
今月の主題 知っておきたい直腸肛門部病変
症例アトラス
非腫瘍性疾患
直腸に限局したcap polyp(polyposis)
Cap Polyp(Polyposis)Confined to the Rectum
佐々木 悠
1
,
阿部 靖彦
2
,
矢尾板 孝夫
2
,
八木 周
1
,
作田 和裕
1
,
水本 尚子
1
,
東海林 正邦
1
,
小野里 祐介
1
,
西瀬 祥一
1
,
上野 義之
1
Yu Sasaki
1
1山形大学医学部内科学第二(消化器内科学)講座
2山形大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
ポリポーシス
,
Helicobacter pylori
,
除菌療法
,
血便
,
低蛋白血症
Keyword:
ポリポーシス
,
Helicobacter pylori
,
除菌療法
,
血便
,
低蛋白血症
pp.1022-1023
発行日 2018年6月25日
Published Date 2018/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201425
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疾患の概念
1985年にWilliamsら1)によって初めて報告されたまれな大腸の慢性炎症性疾患である.主に直腸〜S状結腸に,頂部に白苔を有する多発隆起性病変がみられ,下痢や血便,腹痛を生じ,時に蛋白漏出による低蛋白血症から浮腫や腹水を呈する場合がある.
幅広い年齢層で発症し,約1:3で女性に多い2).いきみ習慣の改善,メトロニダゾール,ステロイド薬,インフリキシマブ,H. pylori(Helicobacter pylori)除菌療法,手術が奏効したとする報告があるが,確立された治療法はない3).
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