The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 20, Issue 2
(February 1986)
Japanese
English
研究と報告
片麻痺患者の杖歩行における杖長軸方向圧力の分析
Load Through a Cane During Ambulation in Hemiplegic Patients
浅井 仁
1
,
灰田 信英
1
,
奈良 勲
1
,
洲崎 俊男
1
,
高橋 美江
2
Hitoshi ASAI
1
,
Nobuhide HAIDA
1
1金沢大学医療技術短期大学部
2国立療養所金沢若松病院
pp.132-137
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103514
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はじめに
脳卒中片麻痺患者の歩行訓練において監視歩行レベルの患者が杖歩行で直線歩行からカーブ歩行に移行する際バランスを崩し易いことを臨床的に経験する.直線歩行においては安定した独立歩行が可能であっても,前述したようにカーブ歩行ではバランスを失い易いため,転倒の危険性を考慮し監視歩行から独歩へ移行させられない場合がある.以上のことよりカーブ歩行時と直線歩行時の相違について検索し,独歩へ移行させる際の客観的根拠を得るため,片麻痺患者の杖歩行における杖の長軸方向への圧力を直線歩行とカーブ歩行について測定し,若干の知見を得たのでここに報告する.
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