The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 20, Issue 2
(February 1986)
Japanese
English
研究と報告
PT教育における社会福祉施設実習の役割―社会福祉施設従事者へのアンケートから
Role of Social Welfare Institutions in Physical Therapy Education: Results from a Questionnaire to Institutional Workers
高橋 流里子
1
Ruriko TAKAHASHI
1
1群馬大学医療技術短期大学部
1College of Medical Care and Technology, Gunma University.
pp.127-131
発行日 1986年2月15日
Published Date 1986/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103513
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はじめに
障害者のリハビリテーションに関する思想・政策は社会構造,人口構造,障害者自身の意識の変化により変わりつつある.たとえば,IL運動やノーマライゼイションの思想,高齢障害者や慢性疾患患者の増加,老人保健法の実施等が挙げられる.これらの変化とは,我々PTの対象の変化であり,障害,障害者に対する見方や障害者のニードも変化する.
リハビリテーション医学従事者としてのPTが疾患を対象とした視点1)から脱けにくいという状況ではこれらの変化には対応し難いのではなかろうか.これらの変化とは障害者の医療,短期間の日常生活の中断ではなく,障害が日常生活と共にある.生活そのものの中にPTが導入される必要が生ずる.すると,チームワークの領域も拡大され障害者の生活を支える職種とも組む必要がある.
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