プラクティカル・メモ
片麻痺ショルダーバッグの工夫
小野 知子
1
,
川平 和美
1
1鹿児島大学霧島分院
pp.47-48
発行日 1986年1月15日
Published Date 1986/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103491
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1.はじめに
脳卒中片麻痺患者の多くは杖歩行となるが,患側上肢の能力は低く患手に物を持つことは多くの場合困難である.特に歩行時,健側上肢は杖を使うため物を持ち歩くことはできず,小さな物でも持ち運びに苦労することが多い.持ち歩きが可能か否かはADLの自立に重要な意味を持つと思われるが,院内ではその必要性が低いこともあり,見過ごされがちである.
既に紹介されている自助具としては,ショルダーバッグが一般的であるが,今回若干の改良を行い,大きな物まで入れられ,買物や排泄など立位での健手の使用時に杖の置場に困らないよう工夫したので紹介する.
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