Japanese
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特集 呼吸機能障害
重度障害におけるレスピレーターの活用
Respirator Rehabilitation Program for the Severely Disabled Persons
伊藤 正元
1
Masayoshi ITOH
1
1New York Univ. Medical Center, Goldwater Memorial Hospital.
pp.607-609
発行日 1985年9月15日
Published Date 1985/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103399
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最近アメリカでは呼吸筋麻痺者のリハビリテーションの重要性が次第に認識されて,幾つものレスピレーターセンターが開設されて来た.呼吸筋麻痺のリハビリはポリオ患者から始まったが,現在大部分の患者は高位頸損か筋ジストロフィーやALSのような慢性進行性神経筋疾患である.レスピレーターリハビリの目的は機械的な呼吸援助,独立移動性および独立日常生活動作である.沢山の患者がレスピレーターを家庭で使い,建設的な生活をしている人達も稀でない.
鉄の肺は患者にとって大変楽で,気管切開のない患者が肺炎や気管支炎のある時に使う.揺れベッドはシーソーのようにベッドが動くので,腹部内臓が横隔膜を上下に押して呼吸を援助する.これは,鉄の肺がいらなくなった患者が良く使うことがある.気圧腹帯は同じ原理だが,ポンプによる気圧で腹圧を変えるようにする.
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