プラクティカル・メモ
Duchenne型PMD患者向け食事用自助具「くるくるテーブル」の開発
風間 忠道
1
,
岩渕 智恵子
1
,
谷中 誠
1
,
広瀬 秀行
1
1国立療養所東埼玉病院
pp.492-493
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103368
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1.はじめに
進行性筋ジストロフィー症患者(以下患者と略す)の食事動作においては,到達機能障害が最も大きな問題となる.これに対する援助方法として文献ではB.F.O.(balanced forearm orthosis)を紹介しているが,Duchenne型では,実用的能力を有するB.F.O.は現在存在しない.その理由は,B.F.O.の必要な時期にはすでに,Poor-の筋力は上肢のいずれにも存在しないからである.しかし患者の食事は,巧みな代償動作の連続的使用により,その能力を晩期まで維持することが多い.そこで今回,代償動作を効果的に使用し,到達機能障害をカバーするための食事用自助具「くるくるテーブル」を作製したので報告する.
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