プログレス
Coronary Bypassによる社会復帰の現状
細田 泰之
1
,
弘岡 泰正
1
1順天堂大学胸部外科
pp.483
発行日 1985年7月15日
Published Date 1985/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103364
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冠動脈の狭窄や閉塞により虚血に陥った心筋に再び動脈血を供給し,血行再建を計ることを目的としたA-C Bypass術(以下CABG)は経皮的冠動脈拡張術(PTCA)等の新しい治療法が登場した今日でもなお,虚血性心疾患治療の主役であり,米国においては年間15万例を越える患者に対し行われ,本邦においても虚血性心疾患患者の増加に伴い,年間千例以上の手術例があるものと思われる.
本法の手術成績は,手術手技の熟達に加え,心筋保護技術の進歩や手術器具等の手術材料の改良により飛躍的に向上し,著者等の成績でも手術死亡率2%以下,症状改善率80%以上と満足すべき結果となっている.
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