Japanese
English
解説
Coronary interventionとnew device
New Interventional Devices for Coronary Artery Disease
本江 純子
1
,
斎藤 穎
1
,
上松瀬 勝男
1
Junko Honye
1
,
Satoshi Saito
1
,
Katsuo Kamimatsuse
1
1日本大学医学部第二内科
12nd Department of Internal Medicine, Nihon University Itabashi Hospital
pp.545-554
発行日 1994年6月15日
Published Date 1994/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900877
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はじめに
経皮的冠動脈拡張術(PTCA)は,1977年に臨床応用が成功1)して以来,虚血性心疾患の中心的治療法として確立され,本邦でも爆発的に普及している.カテーテル・器具の改良や技術の向上に伴いその成功率は90〜95%と高く,更に主要合併症も死亡率0.5〜1%・緊急バイパス手術1〜2%・急性心筋梗塞2〜3%程度である.しかし,PTCAの限界として3〜5%に発生する急性冠閉塞,および約30〜40%に認められる慢性期再狭窄があり,更に慢性完全閉塞病変,高度石灰化病変,高度屈曲病変,びまん性病変・複雑病変などのPTCA不適病変が存在する.こうした限界を克服するためバルーンカテーテルに代わるnew deviceが登場し,臨床の場にもすでに導入されている.本稿では,アテレクトミー,レーザーおよびステントについて概説する.
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