あんてな
第15回リハビリテーション世界会議に参加して
明石 謙
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
pp.52
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103247
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ポルトガルやリスボンというと,子供の頃は歴史の教科書で,少し前は第二次世界大戦のスパイ小説で,最近は大航海時代の書物やTV番組で,常に興味を持っていた.第15回リハビリテーション世界会議(RIと省略)がリスボンで開催されるというので,悪友を誘って出かけることにした.出かけることが決ると,この雑誌から学会印象記の原稿依頼を戴いた.光栄ではあったがお断りした理由は,この会議の参加者が多くの分野にわたっており,難しい術語に加えお国訛りの英語(特にラテン訛り)は遙かに理解の限界を越えるからである.ところが編集委員の1人からポルトガルの印象も加えてよいという再度の申し出があり断り切れず,御引き受けした.
雨模様のリスボンに着いたのは6月3日でRIの大きな歓迎看板や,車椅子専用バス等が早速眼に入る.その日ホテルでは旅行団体の夕食会があり,先着の方から食事のサービスが遅いことやスリについての注意があった.固い話は後にしてポルトガルの印象をまず述べれば次のようなことになるだろうか.
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