印象記
第15回リハビリテーション世界会議
岩倉 博光
1
1帝京大学医学部リハビリテーション科
pp.743-745
発行日 1984年9月10日
Published Date 1984/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105250
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「リスボンの6月といえばもっとも初夏らしい空気が広がっている筈ですが,今年は欧州全体に冬の厳しさが長く残ったために今日の空も夏の空とはいえません.」これは小生らの滞在したリスボン・シェラトンホテルまでわざわざ話をしにやってきたポルトガルのリハビリテーション医のことばである.実際のところ通常の月の気温を予想して持って来た夏服では会議場の中も涼しい感じが勝り,寒いねと思わず口に出された先輩の先生もいた.
明け方から朝食時にかけては雲が多くなって,風とともに強い雨が降るが1時間ほどでそれも止み,その後澄んだ白い陽射しの中を虹を見ながら会議場に向う時や,古い街並みの雑踏の様を車の中から眺めながら海の空気を感じる時にここは大陸の西端だと実感する.
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