プラクティカル・メモ
肘固定用補助具
進藤 伸一
1
,
大黒 一司
2
1弘前大学医療技術短期大学部
2中通リハビリテーション病院
pp.808-809
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103209
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はじめに
脳卒中片麻痺患者の運動療法においては,麻痺側の上肢のみ,あるいは下肢のみといった部分的アプローチでは効果が少なく,健側や体幹を含めた全身を1つの治療対象としてアプローチすることの重要性が強調されている.しかし,麻痺が重度であったり,体重が重い患者では,特に骨盤から下肢を重点として治療する場合,セラピストは自分のからだをいかに駆使しても,上肢まで確実にコントロールすることはなかなか困難である.
このような時,患側上肢だけでも固定できる補助具があると便利である.我々は市販されている膝装具(東京衛材,ニープレイス)にヒントを得て,肘固定用補助具を作製し,使用しているので紹介する.
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