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講座
社会リハビリテーション 5.障害者をとりまく家族・社会・文化的環境
Social Aspects of Rehabilitation Practices 5. Family, Social and Cultural Environment of the Handicapped
山田 明
1
Akira YAMADA
1
1共栄学園短期大学社会福祉学科
1Kyoei Gakuen Junior College.
pp.801-807
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103208
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Ⅰ.障害者と家族の生活実態・生活構造
障害者(障害児を含む)はその生活の過程で,障害に直接・間接に起因する多くの生活問題に直面するが,そのことを構造的に把握する研究作業は,まだ十分すすめられているとはいえない段階にある.すなわち現象的部分での生活実態の把握はなされているが,実態概念を超えた本質論・構造論については,研究の蓄積が十分なされるには至っていない.
このことを追究する研究作業は,これまで大きく分けて3つの方向からすすめられてきた.第1はリハビリテーション医学の分野である.そこではまず障害(impairment)に起因する生活問題・生活行動困難を能力障害(disability)と不利(handicap)として階層的にとらえる.そのうえで,障害が能力障害として発現する過程についてはADL評価として,その概念規定や評価法の共通化が,日本リハビリテーション医学会評価基準委員会を中心にすすめられてきたようである.
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