プログレス
失語症訓練とコンピューター
竹内 愛子
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター七沢病院
pp.579
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103142
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失語症者の言語自習機器として現在,広範囲に使用されているランゲージマスターは,こどもが英語学習に使用するトーキングカードと同じシステムの機器であるが,失語症訓練では言語治療士が作製した教材を用いて,主として呼称,復唱,文字の音続などの自習に使用されている.このほかに当院では重度失語症者を対象として,ビデオを利用している.発語失行が著明な患者には,ビデオによって絵と文字と同時に構音時の口の動きをアップで見せることによって,患者の構音な補助している.また,動詞や基礎的な文の獲得にもビデオによる動きのある表現が,静的な絵カードよりも現実感があって刺激効果が高いように思われる.
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