症例報告
脳卒中仮性球麻痺へのプレスピーチセラピー
古澤 正道
1
,
山川 真千子
1
1ボバース記念病院
pp.353-355
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103096
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1.はじめに
脳卒中による仮性球麻痺では,呼吸・顔面の表情・咀しゃく嚥下・発声発語が著しく障害され,患者によっては自力の栄養摂取が不可能になったり,コミュニケーションの手段を失い看護スタッフや家族の介護負担が多大になる1).
ここに記述する症例は坐位保持すら困難な両側片麻痺で,顔面の表情形成や摂食機能が強く障害され,発話も不明瞭であったが,PT・STの協力した治療により大きな改善を示したので報告する.
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