Japanese
English
特集 理学療法・作業療法カリキュラムの検討
作業療法教育カリキュラムへの提言
oward a Change of the Curriculum of Occupational Therapy in Japan: A proposal
山田 孝
1
Takashi YAMADA
1
1北海道大学医療技術短期大学部
1School of Medical Technology, Hokkaido University.
pp.235-243
発行日 1984年4月15日
Published Date 1984/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103070
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.はじめに
アメリカ作業療法協会(AOTA)の会長であったJohnson1)は「ある組織における機の熟した場台の変化は好ましいものであり,成熟それ自体が変化をもたらすことになる」と述べているが,同時に,「変化はある組織に対する外的圧力がある場合も生じるものである」とも述べている.わが国の場合,現時点で作業療法士の教育課程に変化を求める内的成熟も,また,外的圧力もそれほど明瞭なものとはいえないが,ここ数年来,内的・外的状況に変化が現われつつあることが認識できる.内的な動きとは日本作業療法士協会(以下OT協会)教育部による専門科目の授業内容の検討2)やそれを受けた各作業療法士養成校の教育課程の比較を論じた論文3)などである.また,外的な動きとは,短大での養成教育の開始に伴う二重基準がもたらす問題である.
本論ではこれらの内的,外的な動きの概略を述べ,更に,世界の養成教育と対比しながら,時機尚早の感もあるが,作業療法教育課程改訂の私案を述べる.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.