提言
作業療法への提言
友利 幸之介
1
Kounosuke Tomori
1
1社会福祉法人ユームツ会 青潮園
pp.190-191
発行日 2017年3月15日
Published Date 2017/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200850
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現実的でない提言なんて意味もなさないとは思うのだが,今回はあえて実現可能性は考えずに,また筆者の立場とは一切関係なく,作業療法の将来が「こうなったらいいかも?」という提言を試みた.とはいえ筆者の独り善がりな提案に貴重な誌面を割いていただくのも申しわけないので,これらの提言について,Webアンケートを通してOTへ「2026年にどうなったのか,皆で再確認してみようではないか!」というタイムカプセル的に意見を求めたところ,219件の回答があった(OTは210名).この場を借りて感謝申し上げます.
結論からいうと,提案にはおおむね賛同が得られた.しかし「免許更新制」については賛否両論であった.免許更新制は,「必ずしも質を担保するものではない」,「子育て世代や僻地の人には負担が大きい」等の意見があった.確かにその通りである.しかし一方で,国家資格のみで「全員」を保護できるような状況でもなくなっているのも事実であろう.それを皆実感してのことか,アンケートでも反対が多数ではなく,「どちらともいえない」に票が集まっていると解釈した.更新試験自体の内容や,更新への対応が一時的に困難な人への救済措置次第で「どちらでもない」の票が賛成もしくは反対へ傾くだろう.
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