プラクティカル・メモ
頸髄損傷者用ペニスクランプの改良開発
土嶋 政宏
1
,
宮崎 一興
1
1神奈川県総合リハビリテーション・センター
pp.60-61
発行日 1984年1月15日
Published Date 1984/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518103020
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Ⅰ.はじめに
ペニスクランプは,元来,神経因性膀胱による尿失禁や前立腺摘出術後の尿失禁,それに,軽度の脳障害による無抑制型尿失禁者などへの幅の広い適応として考えられたものである.最近では,この尿失禁防止用ペニスクランプを,日常生活の短距離移動や寝返り動作の中で,頸髄損傷レベル者にまで使用することが多くなってきた.しかし,手指の障害までを有するために,尿の自己管理が現状の市販されている器具のままでは困難となった.そこで,これまで市販ペニスクランプの装着に介助を要していた頸髄損傷看に対して,器具の改良により自力での操作を可能とした.また,高位損傷者(C5B)では,口と片手で操作が可能なペニスクランプを開発した.
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