The Japanese Journal of Physical Therapy and Occupational Therapy
Volume 17, Issue 10
(October 1983)
Japanese
English
研究と報告
基底核部出血患者の機能回復―血腫部位差と発症2年後の成績
Functional Recovery of Patients with Basal Ganglial Hemorrhage: Locus of Hematoma Versus Status at Two Years after Onset
伊藤 日出男
1
,
中野 博明
2
Hideo ITO
1
,
Hiroaki NAKANO
2
1弘前大学医療技術短期大学部
2秋田県立脳血管研究センター
1School of Allied Health Medical Sciences, Hirosaki University.
pp.695-700
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102946
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
高血圧性脳出血の中で一般に外側型(被殻出血)は,内側型(視床出血)や混合型に比較して予後は良好といわれるが1~3),発病時の血腫進展と機能予後に関するリハビリテーション領域からの報告は少ない8).著者らは1976年から1979年までの3年間に秋田県立脳血管研究センター(以下秋田脳研と略す)に入院し,コンピューターX線断層撮影(以下CTと略す)によって基底核部出血と診断された143例のうち,入院中死亡の21例を除く122例について退院後の追跡調査を行った.そのうち退院後死亡の13例と,不明4例を除く105例を血腫進展によって3型に分類し,主として上肢運動機能および知覚障害の回復状況を検討したので報告する.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.