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特集 地域リハビリテーション活動
保健婦活動からみた地域におけるリハビリテーション
Community Rehabilitation Program-A Public Health Nurse's view
池脇 政子
1
Masako IKEWAKI
1
1津名町保健センター
1Tsuna-machi Health Center.
pp.373-377
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102868
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Ⅰ.地域の実態
現在リハビリテーション専門の施設や職員の不足もあり容易に入院できない.幸い入院してある程度機能が回復しても家庭内で地位の低い患者にとって退院後の家屋改造は難しい.入院中可能であった訓練も在宅では設備も不十分で無理だと本人家族共挫折しがちである.またリハビリ治療を必要とするケースが長年住みなれた家庭で家族との触れ合いの中で療養したいと希望する場合も多いがこのような在宅患者は内科的治療が主であり,リハビリについての指導が伴っていない.特に通院不可能な脳卒中患者について家族は具体的にどう扱ってよいかわからず,ただ安静を守るのみで患側はもちろんのこと健側の筋力も次第に低下してゆく.その他介護者側の問題もあり,病床生活が長い人で20年,実に悲惨なねたきり病人の実態をみて,地域に働く看護職の一員として何とかしてこのような人を1人でも少なくしたいと考え,微力ながら次のことに取りくんだ.
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