短報
拡大乳房切断術後患者の機能予後
辛島 修二
1
,
立野 勝彦
1
,
奈良 勲
1
,
野口 昌邦
2
1金沢大学医療技術短期大学部
2金沢大学医学部付属病院第2外科
pp.51-53
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102782
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はじめに
我々は,本誌で乳房切断術後患者の理学療法の効果について,肩関節他動ROMを中心にして発表した1).
今回は,肩関節他動ROMに加え,肩関節自動ROM,筋力も測定し,手術侵襲が大きく,術後の機能予後が良くないとされている拡大乳房切断術後患者の機能予後について調査した.
拡大乳房切断術とは,乳房,大胸筋,小胸筋,腋窩リンパ節,胸骨労リンパ節を切除,郭清する術式であるが2),その侵襲部位が広範囲にわたるため術後の機能予後が良くないとする意見が多い3,4).しかし,我々は術直後から理学療法を行い,好成績を得ているので報告する.
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