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はじめに
第8回,WFOT(World Federation of Occupational Therapists)国際学会は,6月13日から18日まで西独ハンブルグ市で開かれた.
会場は,人口150万都市ながら立派なCCH(Congress Centrum Hamburg)で,エルベ川にかかる巨大な橋と共に新しい市の名物である.ここは何ヵ国もの同時通訳が可能な3つのホール,2つの展示場,12の会議室にホテルを擁している.
日本からの出席者は,協会代表として一足先に会議に出ていた木村副会員と我々一行,矢谷会長,寺山副会長,浜川,進藤両会員と筆者,計6名.ちなみに過去は代表1名のみの出席だったからこれは大発展ぶりだ.アジア他国からは全部あわせても10余名の少数派で,次のインド大会を気づかってしまう.2千名余の参加者の大半は欧米からであった.
発表演題は,一般25,身障91,小児73,精神32,教育27の計248題.その他に全体セッション2,Work shop(分科会)が30余.展示場をうめる医療機器と書店,各国のOT協会のデモンストレーション.16日の見学コース26ヵ所(いい所は大半すでにうまっていたが.).連日のフィルムプログラム,その他OT学生のためのプログラム,参加者の同伴者のためのプログラムも連日という至れり尽くせりの配慮.
学会終了後,パリのリハビリセンターとチューリッヒで大学附属整形外科病院,チューリッヒから鉄道で1時間の所にあるBad Ragazの病院,Klinik Valensを垣間見た.
この楽しい旅の間に遭遇した数々のエピソードは,OTの本質的なものの発露であったと考えられるのだが,紙面の都合もあり触れることができないのが残念である.
学会に関しては,発表を聞けたのは,全体のうちごく一部であったし,語学のハンディがあるから,本文をまとめるにあたっては,購入してきた論文集に拠る所が大である.それも特に独文に半側無視傾向,仏文に無視,失認傾向があることをお断り,かつおわびしておく.
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